top of page
代理手術


 お医者さんがあのマシンを置いたまま

 ペットボトルお姉ちゃんを持って行っちゃった。

 なんだかいいなあ・・・お姉ちゃん。

 なんだか気持ちよさそうだったし・・・。

 あ、おいてあるし勝手に使っちゃおうかな?

 うーん・・・マスクはこうつけてー。

 ・・・あれ?スイッチどれだっけ?

 どっかおしてたはずなんだけ・・・んぶぅ!!?

 ん!ちょ!ひょっとまっへ!あ・・・なんかさどうしへ!

 たふへ!ほえふぃ!!ふぇふうううう!!

 んんんんんんんんむむむむむ!!


 じゅぽんっ!!


 にゅるるるるる・・・


『ぽわっ!?』

『わあ!? なにこれ・・・浮いてる!?』

『あそっか…ペットボトルがなかったから出てきちゃったんだ』

『・・・おお~・・・でもほんとに幽体離脱できてる』

『ふわふわしててなんだか気持ち悪いような・・・』

『あ、僕の身体もある。自分で自分の寝てる姿見るの変な感じ』

『そうだ!お姉ちゃんの身体って・・・入れるかな?』

『今霊体だしもしかしたら・・・』

『ちょっと触れるだけ・・・おわぁ!?』

『身体に吸い込まれぇぇぇ!』

 

「・・・うぅ・・・」

 あれ?・・・なんかお姉ちゃんの声がする・・・

 それに胸が重いし・・・体がだるい・・・

 どうなって・・・あれ? なんで患者服着てるの?

 それに・・・え!? 隣に俺がいる!?

「え・・・」

 正面に起き上がった自分の姿が見えた。

 ドキッとして胸に手を当てると・・・

 もにゅぅ・・・


「ふぁん///!」

 やわらかくてふにふにしたものをぎゅっとしてしまった。

 それだけで胸がじんじん熱くなって・・・

 心がすっごくドキドキして・・・

 患者服がちょっとはだけて・・・見える体は・・・お姉ちゃんの・・・

 これってやっぱり・・・お姉ちゃんになっちゃってる!

「胸・・・ある・・・。お姉ちゃんの胸こんな大きく・・・」

 ぷっくりふくれたお姉ちゃんの胸。

 お風呂の時も見ちゃダメって言われてたけど。

 今それは僕のものみたいになっちゃってる。

 それに下半身がすーすーしているのは・・・

「んしょ・・・///ん・・・///」

 下半身に指を伸ばして・・・ごそごそ・・・

「やっぱり・・・ないぃ・・・はひゃっ!!!///」

 下半身をさわさわしてると突然びりって電気が走った気がした。

「なに・・・いまの・・・///」

 変な汗が出てきて・・・ぬるぬるな部分。

 そこを指で触ると身体がびくびくする・・・///

「んぁ・・・ぅ・・・///これぇ・・・いいかも・・・///」

 くちゅくちゅ変な音が鳴って・・・

 俺・・・お姉ちゃんの身体で・・・身体で・・・

「では手術を!急いで!」

「!!」

 まずいっ!どうしよ・・・えーと・・・えと・・・

 寝てよう!!

 

 


「つまり・・・あの機械を勝手に使っちゃって」

「お姉ちゃんの身体に・・・ごめんなさい」

「どうするんだ・・・君が入ったままだと・・・」

「あの・・・このまま僕が一部麻酔でお姉ちゃんの代わりを!」

「えっ?」

「お姉ちゃん痛いの嫌いだから・・・僕なら我慢できるよ!」

「・・・しかし君も今霊体で危険な状態なんだ・・・」

「大丈夫!!」

「・・・ぅ・・・仕方ない!手術変更だ!麻酔を早く!」

「お姉ちゃん・・・身体貸してね・・・!」

bottom of page